【毎週日曜更新】本の要約・考察記事第45回~『The Psycology of Money』~
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おはようございます。Shotaです。今日は日曜日なので、本の要約と考察記事を書いていきます。
今回紹介する書籍は世界的ベストセラーの話題作『The Psychology of Money』です。
結論
本書の結論は以下の通りです。
経済的な成功は何を知っているかどうかではなく、どう振る舞うかという「ソフトスキル」の問題です。本書では、このソフトスキルは「The Psychology of Money(お金の心理学)」と呼んでいます。お金の心理学は複雑で予想が難しい人間の心理や行動が大きく関係しています。しかし、これは過小評価されているのが現状です。
人間が借金をする理由を明確にするためには、金利の専門知識を学んでも意味はありません。必要なのは、人間の欲望や不安、楽観主義の歴史を学ぶことです。
今回の記事では、私が実際に本書を読んで特に重要だと考えた部分を5点に絞って解説します。
✅不要なものを手に入れない
✅複利の魔法に頼れ
✅お金を維持するために必要なこと
✅自由とは
✅本当の富は見えない
それぞれ順番に解説していきます。
不要なものを手に入れない
まず1つ目は、不要なものを手に入れないことです。
不要なお金を稼ぐために、大事な資産を危険に晒すことは愚の骨頂です。
不要なものを手に入れないようにするために必要なことは次のとおりです。
✅動き続けるゴールポストを止める
「十分」の感覚がないと幸せは遠のく。
✅「収入の比較ゲーム」に参加するな
決して、他人と自分の収入を比較しない。比較すれば絶対に幸福になれない。
✅吐くまで食うな
どこかで必ず自分の欲望にブレーキをかけよう。
✅大きな利益が得られる可能性があっても、危険を犯す価値のないものは多い
具体的に言えば、FXとか集中投資のようなものに手を出さない。
このように、最初に大事なことは不要なものを手に入れないようにすることです。
複利の魔法に頼れ
経済的成功の秘訣は「時間」です。複利を利用するためには、時間が大きな鍵になります。
しかし、私たち人間は複利の計算を直感的に理解できないので、複利が持つ可能性を無視して他の方法を模索しがちです。
お金を維持するために必要なこと
お金を得るためには、多少のリスクを取る必要があります。しかし、お金を維持するためにはそれとは正反対のことが必要です。まずは謙虚になりましょう。
経済的な破綻から逃れるために必要なことは次のとおりです。
✅大きなリターンよりも、経済的に破綻しないことを選ぶ
複利の力を使えば、莫大なリターンに頼らなくても資産を簡単に増やせる。
✅あらゆる計画で最も重要なことは、計画通りに進まない可能性を踏まえて計画すること
予想できない出来事を考慮して、「誤りの余地」を踏まえて作られた計画が「優れた計画」。逆に、予定通りに物事が進まなければうまく行かない計画ほど脆い。
✅未来に楽観的であれ
たとえ途中で不満に見舞われたとしても、長期的に見れば自分が望む方向に進むと信じることが大事。
自由とは
まず大前提として述べるべきことがあります。それは、最高の豊かさとは、毎朝目を覚ました時に「今日も思い通りに好きなように過ごそう」と思えることです。
好きなことができることは何者にも代えがたいほどの価値があります。そして、これこそがお金から得られる最高の配当です。
本当の富は見えない
私たち人間は、目に見えるものから誰かの豊かさを判断しようとします。ところが、実際には真の富は目に見えないものです。
「ウェルス(富)」と「リッチ(物質的豊かさ)」はまったくの別物です。違いを明確にしておきましょう。
👆リッチ
現在の収入が多く、それを使って贅沢な買い物をすること。
👆ウェルス
目に見えない使われていない収入のこと。
富を築くために必要なことは自制心です。お金を使うことだけがお金持ちではありません。金融資産を増やして富を築くために必要なことは、手持ちのお金を使い切ることです。
まとめ
今回の記事では、世界的ベストセラー『The Psychology of Money』を要約、解説しました。
本書は特に、今まで自分が読んでいた本の中では勉強になる一冊でした。
最後に個人的な補足を入れて今回の記事を締めくくりたいと思います。
✅他人の成功を見た目で判断しない
✅比較するなら過去の自分
✅「富」は最終的に自分で決めるしかない
最近はTwitter等のSNSの発展で、様々な人の生活や価値観にワンクリックで触れられるような時代に突入しました。情報が錯綜する中で、「自分よりもあの人のほうが凄い」「それに比べて自分は何もやっていない」という劣等感にさいなまれる人も少なくないでしょうか?
大事なことは、自分の価値観をはっきりさせることや他人と比較しないことです。
長くなりましたが、今回の記事はこれで終了です。