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【毎週日曜更新】本の要約・考察第23回~『マーケターのように生きろ』~


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おはようございます。Shotaです。

今日は日曜日なので、本の要約・考察記事を書いていきます。

今日取り上げる本は『マーケターのように生きろ』です。

全部を解説するのは困難なので、今日の記事では本書の大まかな流れを解説していきます。



「マーケターのように生きる」とは

まず最初に、タイトルに書かれてある「マーケターのように生きる」という言葉の意味について解説します。

「マーケターのように生きる」とは、自分を表現するのではなく、人の期待に答えることを追求する生き方です。そのために、まずは相手をよく知って相手が何を求めているのかについて思いを巡らせます。「マーケターのように生きる」と、職場で求められる人になります。

どのような仕事にも必ず相手がいます。相手の特徴をよく知り、その求めるところをよく理解し、それに応えることが再現性を持ってできるとしたらどうでしょうか?その人は、どこにいても、何をやっていても、常に周りから必要とされる人になることができます。働き手としての人生は「自分という商品」を生涯かけて作り上げることにほかなりません。どこの市場で勝負するかを決めて、そこで「求められる」スキルや経験を理解し、それを磨き上げていく。これがマーケターが商品を作るプロセスです。そうすることで、自分をもっと多くの人に役立ててもらえるキャリアを構築できます。

「マーケターのように生きる」ことのメリットは、ビジネスの面だけではありません。プライベートでも、YouTubeSNSでの情報発信でもメリットになります。

芸術家のように自分を表現することで求められる人だけではなく、マーケターのように人を理解し、その期待に応えることで「求められる」人もいます。

要するに、「マーケターのように生きる」と①今の職場、②将来のキャリア、③プライベートの3つの局面で求められる人になれます。


マーケティングは「価値の交換」をデザインすること

本書はマーケティングの教科書ではありません。マーケティングを自分とは関係がないものだと思っている人にこそ読んでもらい、生きる知恵としてのマーケティングを自分の生活に生かしてもらうことを目的としています。

本書では、マーケティングの本質を次のように定義しています。

マーケティングとは「価値をつくって、伝えて、届けて、交換する」こと

引用:『マーケターのように生きろ』

「寄付」を例にとって考えてみましょう。ある動物愛護団体が、地域の猫を管理するための寄付金を募るとします。

この団体は、「猫が幸せに暮らせる社会」という価値を作っています。それを実現するための仕組みを作り、活動をポスターなどで広く伝えます。それを見た猫を飼っている人は、自分のお金という価値を、この「猫が幸せに暮らせる社会」という価値と交換します。団体はそのようにして集めた資金を使って、実際に猫が地域と矯正するための活動を行い、それを支援者たちに報告することで価値を届けています。

一連の活動を通じ、この団体は価値を作って、伝えて、交換して、相手に届けているのです。


「マーケターのように生きる」STEP

マーケティングとは、相手からスタートし、相手の役に立ち、相手から必要とされることだと言いました。相手の役に立つことは、相手にとっての価値を生み出すことにほかなりません。相手の持つ価値と交換してもらえるということは、その価値が相手に必要とされる証拠です。

私たちが「マーケターのように生きる」ためにより具体的に目指すべきことは、「相手にとっての価値を生み出し、それを伝えて、相手の持つ価値と交換してもらう」ことです。

本書では、この考え方に基づいて、マーケティングを次の4つのプロセスに分けて考えています。

STEP1:市場を定義する

STEP2:価値を定義する

STEP3:価値を作り出す

STEP4:価値を伝える


全部を解説するのは難しいので、上述のステップのうち2つ「市場を定義する」と「価値を定義する」を、それぞれざっくりと解説していきます。


STEP1:市場を定義する

「市場を定義する」とは、価値を提供する相手を決めることです。価値は提供する相手によって変化します。

この先の工程で価値を定義し、それを作り出し、伝えていくわけですが、「そもそも誰にとっての価値なのか?」ということが定まっていないと最終的に提供する価値が全くの見当違いということにほかなりません。ここで考えていくことは、その「相手」とはそもそも一体誰なのか、という根本的な問題です。

まず、「自分が価値を提供する相手」を誰にするのか決めましょう。


STEP2:価値を定義する

STEP1では、自分を最も多くの人に役立ててもらえる「相手の選び方」について考えました。STEP2の「価値を定義する」以降では、いかにしてその相手の役に立つかどうかを考えていきます。

マーケティングには、商品やサービスを作る「事前に」相手の声を聞くための技術やノウハウが用意されています。マーケターのように生きる私たちにとっても、自分の価値を見誤ることは、その後の努力をすべて無駄にしてしまいかねません。そうなってしまうと、結果として多くの人の役に立つことができないのです。

そうならないためには、事前にしっかりと相手の声を聞くことが重要です。しかし、相手が何を求めているのか理解するのはそう簡単ではありません。

医者が患者を診察するプロセスを考えてみましょう。病院に来る患者は自分の症状を理解していても、どこにどのような問題があるのかという具体的な内容を自分では理解していません。そうして病院に来た患者を、医者は診察します。診察は専門的な技術なので、「知識」と「対話の技術」が必要になります。

「知識」でいうと、まずは患者さんが抱えている問題を体系的に理解している必要があります。症状の原因を仮説立てて検討しなくてはなりません。患者を診察すると、「症状の聞き方」にもテクニックがあります。

「痛いのは『ズキン、ズキン』ですか?それとも、『締め付けられる感じ』ですか?」などのように、症状をより具体化させることで、原因である問題の仮説を絞っていきます。これが「対話の技術」です。

まとめると、自分が必要としているものがなにかはっきりと理解していない相手に対し、

  • 価値にはどのような種類があるのかという「知識」

  • それを聞き出す、引き出すための「対話の技術」

この2つを駆使して、相手が何を必要としているのかを明らかにしていくのが、「価値を定義する」のプロセスになります。


まとめ:自分が活躍できる場所は色んなことに挑戦していかないと見つからない

今日の記事は、『マーケターのように生きろ』を要約・解説しました。

要するに、「マーケターのように生きる」ことは「相手にとって役に立つ人として生きる」ということにほかなりません。

最後に補足を入れます。「マーケターのように生きる」ために必要なステップの一つとして、「市場を定義する」ステップがありました。市場を定義するということは、言い換えれば「自分が活躍できる場所を見つけること」と言い換えることができます。では、自分が活躍できる場所を見つけるためにはどうすればいいのでしょうか?

それは、色んなことを好き嫌いせずに何でもかんでもやってみることです。そうすることで、自分がどのようなことに向いているのか、どのようなことで人の役に立てるのかを明確にすることができます。そして、そのようなことが本書で述べられている「市場を定義する」ことに繋がると考えます。

まずは色んなことを好き嫌いせずにとりあえずやってみて、自分が活躍できる場所を手当り次第見つけていきましょう!”

今日の記事はこれで終了です。

【参考図書】