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【毎週日曜更新】本の要約・考察第16回~『Think clearly』~


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おはようございます。Shotaです。

今日は日曜日ということで、本の要約と考察をやっていきます。

今日はロルフ・ドベリさんが書かれた、35万部を突破したベストセラー『Think clearly』について徹底解説していきたいと思います。

【目次】


はじめに――良い人生を送るために必要な「思考の道具箱」

よい人生とは一体何でしょうか?作家であり実業家である著者は、その問いに対して「わかからない」と回答します。著者は他にもよりよい人生にするための本をたくさん書いているにも関わらずに、このように回答したのです。

私たちは「よい人生」という言葉にたった一つの定義を求めがちで、それを達成するための原理や法則があるような勘違いをします。

しかし、実はよい人生のための定義は存在しません。

著者は自身が毎日実践している52の「考え方」を自身を持って勧めています。全部を紹介することはできませんので、私が本書を読んで非常に参考になったポイントを5点に絞って徹底解説していきます。

本書に書かれている思考法をより詳しく知りたい人はぜひ本書を購読してみてはどうでしょうか?

それでは本題に入ります。


ぜひ実践しておきたい考え方5選


①考えるより、行動する

このパートでは「文章を書くための最大の秘訣」を読者に教えています。それは、何を書くかというアイディアは「考えている時」ではなく、「書いている最中」に浮かぶということです。

セールスマンが質の高いセールストークができるようになるのは、セールス方法の研究を通してではなく、話術を何回も磨き上げて数え切れないほどの失敗した経験があったからこそ成り立っているものです。

「考える」だけではだめで、「行動」しなければなりません。

とは言っても、脳裏で検討を重ねることそのものが悪いということではありません。短時間でも集中して物事を考えれば、大きな気づきを得られることもあるでしょう。しかし、時間とともに新しく得られる認識はどんどんと小さくなり、すぐに思考は「飽和点」(これ以上思い悩んでも全く先に進まないポイント)に達してしまいます。

考えているだけなら失敗するリスクはゼロです。しかし、行動を起こせば失敗のリスクは確実にゼロより高くなります。ただ考えている人だけのほうが多いのはそのためです。

考えるだけでは現実になんの変化も起きません。そのため挫折する心配は一切ありません。一方で、行動する人は挫折のリスクとは無縁ではありませんがその代わり、経験を積むことができます。

立派なアイデアを浮かべるのも十分いいですが、まずは行動することが非常に大事です。行動に起こさなければなんの変化も起きません。


②大事な決断をする時は、十分な選択肢を検討する

私たち人間は、時には重要な判断を迫られることがあります。その際には、興味があるものだけに限定しないでできるだけ多くのものを試すことが重要です。どのような選択肢があるのか、全体像を把握する前に一つだけを選び取ってしまうのでは早計過ぎます。

しかし、私たちは早い段階で決断を下してしまいがちです。それは、様々なサンプルを試すのは労力が必要だからです。いろいろなことを試そうと思えば、手間がかかるのは当然です。私たちはその手間を省きたいからついついそのような行動をとってしまいます。

大事な物事を判断する時は、複数の物事を検討することを習慣にしましょう。


③自分の向き不向きの境目をはっきりさせる

投資家のウォーレン・バフェットは、「能力の輪」という表現を用いてこのように表現しています。

人間は自分の「能力の輪」の内側にあるものはとても良く理解できます。ところが、「輪の外側」にあるものは理解できません。あるいは、理解できたとしてもほんの一部だけです。

前提として、人間の能力は一つの領域から次の領域へと「転用」が聞くわけではないことは十分に理解してください。人間の能力には、それぞれ決まった「専門領域」が存在します。たとえ、素晴らしいプログラマーになったとしても、自動的にチェスのプロのプレイヤーになれるわけではありません。

「能力の輪」はどのようにして作り上げればよいのでしょうか?それは当然、ウィキペディアで調べてみても説明は見当たりません。必要なものはただ二つ―――それは「時間」「執着」です。長い時間と執着をかけて一つの分野に取り組むと、自分だけの「能力の輪」を作り出すことができます。

一つでも素晴らしい能力があれば、欠点がいくつもあろうと帳消しになります。同じ1時間を費やすなら、「能力の輪」の外側よりも内側のことにしたほうが1000倍のもの価値があります。


④他人の評価から離れる

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残念なことに、他人からよく思われようと行動するのは、私たちの中にある深く根付いた本能です。旧石器時代の狩猟採集生活を営んできた私たちの祖先にとって重要だったことは、「周りからどう思われるか」ということだったからです。

私たちが「他人からどう思われているか」を気にするのは、人間の進化に理由があります。だからといって、そのことが現代でも大事とは限りません。むしろその逆です。

実際、「周りがあなたをどう思うか」は、あなたが思っているよりもずっとどうでもいいことです。だから、他人の評価からは自由になったほうがいいです。

いちばん大事なのは、あなた自身がどう判断するかです。他人の評価や批判の言葉に過剰に反応せずスルーするようにしましょう。


⑤本当に価値のあるものを見極める

物質的なものだろうが、精神的なものだろうが、世界に生み出されたものの90%には価値がなく無駄なものです。これをスタージョンの法則と言います。スタージョンの法則を念頭に置いて行動したほうが人生の質が向上すると、本書では主張されています。

ところが、口では簡単に言えるものの、実際に行動に移すのは難しいです。

しかし、これだけは覚えておいてください。価値のあるもの、質の良いもの、絶対に必要なものはほんの僅かです。スタージョンの法則」の法則を意識していれば、大量に時間を節約できて不愉快な思いをしなくて済みます。

人生の中で一番大事である「時間」を節約するために、本当に価値のあるものを見極められるようになりましょう。


まとめ

今日は35万部を突破したベストセラー『Think clearly』について徹底解説しました。

今日の記事で取り上げたポイントは以下の通りです。

  • 考えるより、行動する
  • 大事な決断をする時は、十分な選択肢を検討する
  • 自分の向き不向きの境目をはっきりさせる
  • 他人の評価から離れる
  • 本当に価値のあるものを見極める


時代はこれからもますます変化していきます。そのような時代だからこそ、私たちは目の前にあるたった一つの答えに飛びつきがちです。ところが、たった一つの要素だけでは私たちのいる世界を十分に理解できません。

本書の思考法は、「自分にとってよりよい人生を生きること」を考える手助けになるでしょう。

長くなりましたが、今日の記事はこれで以上です。

【参考図書】