【毎週日曜更新】本の要約・考察第42回~『なぜ人と組織は変われないのか』~
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おはようございます。Shotaです。今日は日曜日なので、本の要約・解説記事を執筆していきます。
今回紹介する書籍は、『なぜ人と組織は変われないのか』です。
はじめに
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リーダーの立場にある人なら誰でも、変わることと改善することの重要性は身にしみて感じているでしょう。自分自身や他人を変えることの難しさも十分に理解していると思います。
しかし、それが難しい理由や、それを実現できる具体的な方法に関しては、ほとんどの人は十分に理解できていません。どうして人は変わることができないのでしょうか?
最近の研究によると、食生活を改めたり、もっと運動したり、喫煙をやめたりしなければ心臓病で死にますよと専門医から警告された時、実際にそのように自分を変えられる人は七人に一人しかいないそうです。
しかし、生活習慣を変えない大人であっても、彼らは長く生きたいと思う人も少なくないでしょう。彼らは自分が変わることの重要性を理解していないわけではありません。
**このように、人は自分の命に関わる問題でさえも自分自身が心から望んでいる行動を起こすことができません。その原因は意志力の問題ではありません。
本当の問題は、自分が本心からやりたいと望んでいることと実際に実行できることの間に存在する大きな溝です。この溝を埋めることが非常に重要なのです。**
問題をあぶり出す「免疫マップ」
本書では、人間が行動を起こせない根本的な要因を詳細に解明する手段として「免疫マップ」を上げています。「免疫マップ」を作ることで、現状だけではなく、現状の原因やその解決方法を詳細に解明できるのです。
免疫マップには以下の3つを書きます。
- 自分が達成すべき目標①
- 目標を達成する時に障壁となる行動②
- ②の行動をついついやってしまう「裏の目標」③
例えば、以下のようにして書くことができます。
- ①――新しい価値観をもっと受け入れられるようになる
- ②――すぐに自分の意見を述べてしまう。断言する
- ③――「私のやり方でやりたい」という思いがある
人が変わらない理由は、二つの相反する目標の両方を本気で達成したいからです。人間は矛盾を抱えている生き物です。人間が抱えている矛盾に問題の本質があります。自分を変えたいと思っているのに、自分の核となる部分を守りたいという思いを抱いています。
私たちはなにか目標を立てる際に、なくすべき悪い行動と増やすべき良い行動だけに目が向きがちですが、それを邪魔する裏の目標を明らかにしない限り問題を正確に定義したとはなりません。免疫マップは、自分が抱えている問題を正しく理解し、問題を解決する一歩を踏み出すことができます。
まとめ:新しい物事に挑戦する時は必ず障壁がある
今回の記事では、ハーバード大学の教授が執筆した『なぜ人と組織は変われないのか』について詳細に解説しました。
一言でまとめると本書では、自分が本心からやりたいと望んでいることと実際に実行できることの間に存在する大きな問題について詳細に述べられていました。
最後に個人的な補足を入れてこの記事を締めくくりたいと思います。それは、新しい物事に挑戦するときには必ず障壁があることです。
本書でも目標を達成するときには、それを邪魔する行動をする裏の目標を明確にすることが強調されていました。本書の内容を踏まえると、新しい物事への挑戦には障壁がつきものです。新しい物事に挑戦する際に立ちはだかる障壁と、それの対処法を予め言語化しておかないと変われないことを改めて理解できました。
今回の記事はこれで終了です。
【参考図書】