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本の要約・考察第30回~『人生は20代で決まる』~【毎週日曜更新】


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おはようございます。Shotaです。

今回はベストセラー書籍『人生は20代で決まる』を要約していきます。



はじめに

ボストン大学ミシガン大学の研究者たちは、人の一生を対象とする発達心理学に関する研究を行っています。彼らの研究によると、その後の人生に強い影響を与えた経験や出会いが人生の20代に集中して起きていたことを発見したのです。

大人になれば重要な経験が連続して怒るかもしれないと考える人もいるかもしれません。言い換えれば、人間は歳を取るとともに人生は充実し、自分の思い通りに生きられると考えている人が多いのです。しかし、本書の著者はこの考えを否定しています。

実は30代になると人生の重要な出来事が起こるペースは落ち始めるのです。人生で重要な出来事の80%は35歳までに起こると言われています。

本書は、20代という時期が人生を決めてしまう重要な時期であることを強調しております。本書を読むことで、20代という年月が人生を決めてしまう重要な時期であることを理解してもらうことにあります。

それでは早速、本題に入りましょう。


仕事―「ゆるいつながり」を大事にする

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本書で述べられている「ゆるいつながり」とは、私たちが会ったことのある、あるいは最近は会ったことがなくても何らかの関係がある相手を言います。具体的に言うと、普段はあまり喋らない会社の同僚、あるいは挨拶を交わすだけの隣人だったりします。あと、TwitterなどのSNSでたまにDMを返す見知らぬ人かもしれません。

本書では、ゆるいつながりのほうが強いつながりよりも情報やチャンスがよりたくさん得られることが主張されています。

誰と何に繋がるかということだけが問題なのではありません。ゆるいつながりの相手とどのように意思疎通を図るかということも重要です。密接なつながりのグループはだいたい似た者同士なので、単純で省略されたことなや会話でコミュニケーションを取れます。(気軽にLINEできるお友達がいい例)そのため、密接な関係を築いているメンバーとの会話はどうしても限定的になります。

ゆるいつながりを利用する例としてTwitterで情報発信してフォロワーを獲得したり、自分から新しいコミュニティへ入ったりすることが挙げられます。

しかし、中には

🤨「そんなことできるわけない」

😥「知らない人と話すのが怖い」

そのように考えている人も少なくないと思います。気持ちは十分わかりますが、そんな風に考えている限り事態は変わりません。そもそも、新しい機会はあなたが今いるグループの外からやってくることが前提です。ゆるいつながりを利用しない20代は遅れを取ってしまいます。

とにかく、20代は仲間意識やコミュニティの雰囲気に憧れて特定のグループに執着しがちです。ところが、皮肉にもあるグループへの帰属意識や仲間意識が、彼らを社会から遠ざける結果になっているのです。

いつも同じ仲間と、仕事探しや人間関係の愚痴などを延々と言っても何も変わりません。「ゆるいつながり」とは、あなたの人生を直ちに改善してくれる人です。チャンスは常に自分のコミュニティの外側にあります。


脳と肉体―自身はどこから生まれる?

本書では、人間の価値観を次の2つに分けています。

人は生まれつき、仕事に自身を持っているか、持っていないかのどちらかだという考え方は「こちこちマインドセット(fixed mindset)」と呼ばれるものです。私たちは様々なことについて、こちこちマインドセットで考えてしまいます。こちこちマインドセットは白か黒かという二者択一の考え方です。

逆に、「しなやかマインドセット(growth mindset)」とは人間は変われる、成功できると考える価値観です。誰にでも何にでも当てはまることではありませんが、人は一定範囲で学び、成長できるのは事実です。しなやかマインドセットの人々にとって、失敗は痛手であっても改善と変化の期待を与えてくれるものです。


驚きの研究

大学の新入生を、こちこちマインドセットかしなやかマインドセットに分けて、入学以降の4年間長期追跡調査をしたデータがあります。調査を通して、次のようなことが分かりました。

こちこちマインドセットの学生は難しい課題や低い成績に直面したときに諦めてしまいます。一方で、しなやかマインドセットの学生はより一層勉強に励む化、新しい方法で物事に対処しようとします。前者の学生は自信をなくしたまま学生生活を過ごし、学校に対して苦悩や同様というような感情を抱くようになるのです。一方で、しなやかマインドセットの学生は全体的に成績もよく、卒業時には自信と固い信念ややる気に満ち溢れています。

人間の自信に関係する問題には、その人のマインドセットが大きく関わっていることがわかるでしょう。


自身の正体

自信は内から外に出てくるものではなく、外から内へ入っていくものです。外の世界でうまく行動した事柄を挙げられれば、心配は減り、自信が強まります。本物の自信は経験の積み重ねや仕事に対する熟練から生まれます。現実の瞬間、特に難題に挑戦して成功した瞬間から生まれるのです。

自身は経験から生まれていくものであり、逆はありません。

20代での仕事の成功を自信につなげるためには、その仕事は挑戦的で努力が必要なものでなければいけません。そして、あまり他人に頼らずやるべきです。仕事なので、必ず成功できるとは限りません。簡単な成功に甘んじているとガラスの自信が出来上がってしまいます。そうなれば、いざ困難に直面したときに粉々に崩れてしまいます。


まとめと補足:「学生時代の友人」は一生モノではない

今日の記事では、ベストセラー書籍『人生は20代で決まる』を要約しました。

本記事で紹介した内容は次の通りです。



最後に補足を入れて今回の記事を終えたいと思います。補足とは、「学生時代の友人」は一生モノではないということです。

よく「友達を大事にしろ」というような常識を耳にすることがあると思います。しかし、学生時代の友人は本書における密接なつながりです。密接なつながりにおいては、一緒に行動することが多く、つまらない無駄話や愚痴に付き合うことが多くなっていきます。

学生時代の友人といつまでたってもつながりを持っていませんか?もしそうであれば、今すぐにその関係を絶つことをおすすめします。しかも、その関係がいやいや続いている場合ならなおさらやめたほうがいいです。

本書でも、「密接なつながり」を否定していることが主張されています。そのため、特別な理由がない限り「学生時代の友人」とは別れておくことをおすすめします。時に彼らはあなたが前向きに人生を過ごす上で邪魔となることがあるので。

今回の記事はこれで終了です。

【参考図書】