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PostgreSQLとは?MySQLとの違いやメリット・デメリットを徹底解説!


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おはようございます。Shotaです。

今や商用のデータベース管理システムに匹敵する性能と信頼性を有するオープンソースPostgreSQL

プログラミングを始めたばかりの方で、PostgreSQLについてよくわからないという人も多いかもしれません。

そこで、今日の記事ではPostgreSQLの基本的な知識や特徴、最新版の動向について徹底解説します。比較されやすいMySQLとの違いや、PostgreSQLを利用するメリットも併せて解説します。



データベースとは

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PostgreSQLの説明に入る前に、まずはデータベースについて理解を深める必要があります。

ビジネスのIT化が進む中で、これまで多くのシステムが開発されていきました。これらのシステムに共通しているのは、「システムは何らかのデータを管理している」ということです。システムが管理するデータとしては、顧客情報や商品の売上記録が挙げられます。シウテムにはこのようなデータが大量に集められています。

顧客情報や商品の売上記録は企業にとって財産となる重要なデータです。これらのデータを正しく効率的に活用するためには、データを集中的に管理しきちんと保守をする必要があります。このような需要を満たすために作られた仕組みがデータベースです。

本来、データベースとはデータの集合を指す言葉であって、形のない概念的なものです。その概念的なデータベースをコンピュータソフトウェア上で操作できるようにしたものをデータベース管理システム(Database Management System: DBMS)と呼びます。


データベースの役割

DBMSには、主に次のような機能が備わっています。


データの管理

データベースで取り扱うデータの形式を定義します。また、データを追加/削除/更新/検索する機能も提供します。


トランザクション管理

口座振替の入金処理と出金処理を必ずセットで実行するなど、関連する複数の処理で矛盾が起こらないようにデータベースの操作の一貫性を保証します。


同時実行制御

複数のユーザが同時にデータを操作しても、データに不整合が生じないように制御します。


セキュリティ機構

データベースが権限のないユーザによってアクセスされ、データベース内に格納されていた機密情報などが漏えいすると重大な問題に繋がります。データベースには不正アクセスを防止するセキュリティ機構があります。


障害回復管理

コンピュータが故障するなど、データベースに何らかの障害が発生した場合でも、データベース内のデータを障害が発生する前の状態に復元する機能が搭載されています。


データモデル

DBMSでは、データを効率よく操作するために、データを何らかの統一された形式で表現し、管理します。この統一された形式をデータモデルと呼びます。

代表的なデータモデルは、データを関係(リレーション: relation)で表現する関係モデルです。「関係」の概念は、しばし表(テーブル: table)を用いて説明されます。

関係モデルでは関連する表を連結したり、表の一部を取り出したりする操作をしながらデータを利用します。PostgreSQLを含め、現在の商用データベースの多くはこの関係モデルを使っています。関係モデルを利用したDBMSリレーショナルデータベース管理システム(Relational DataBase Management System: RDBMS)と呼びます。

表敬式で格納されたデータを操作するには、「SQL」と呼ばれる専用の言語を操作します。


PostgreSQLとは

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PostgreSQLとはオープンソースタイプのORDBMS(オブジェクトリレーショナルデータベース管理システム: Object Relational DataBase Management System)です。大規模または複雑なデータ管理が得意で、Excelのような表敬式で保存したデータを一つの箱とし、別の箱と関連付けて大量のデータを扱えるようにします。

PostgreSQLRDBMSとして基本的な機能を備えており、SQL言語を使ったデータの作成や編集というようなデータ管理機能や、サブクエリ、トリガー、バックアップなどの障害回復機能、同時実行制御などに対応しています。拡張性が高く、インデックスやデータ型など様々な要素のユーザ定義ができます。

要は、PostgreSQLは「無料で使えるデータベースソフト」です。PostgreSQLは現在、様々な企業や機関で利用されています。


MySQLとの違い

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PostgreSQLMySQLは、両方ともオープンソースのデータベース管理システムであり世界中の企業で活用されています。搭載されている機能は似ていますが、厳密に見れば異なる部分も多いです。違いとしてわかりやすいのが、MySQLRDB(リレーショナルデータベース: Relational DataBase)とされているのに対し、PostgreSQLはORDBMSとされているところです。

RDBExcelのような表形式でデータを保存・格納していく方式で、データベースという場合は一般的にこちらを指します。もう片方のORBMSは、オブジェクト単位でデータの管理を行う方式で、オブジェクト指向プログラミング言語で操作・参照できるのが特徴です。

RDBであるMySQLは機能がシンプルで、幅広い用途に使いやすいシステムとして知られています。大量のクエリの処理が可能で、高速で動作しセキュリティ性能が高いのが主な特徴です。

一方、ORDBMSであるPostgreSQLMySQLと異なって、複雑・大量なデータの操作や管理を得意としています。通常のデータベース管理システムとは異なり、PostgreSQLは様々な意味で多機能です。特徴は挙げたらきりがありませんが、PostgreSQLMySQLに比べてカスタマイズ性が高く膨大なデータのソートが得意です。


PostgreSQLの特徴

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本章では、PostgreSQLの特徴をメリット・デメリットを中心に解説していきます。


メリット

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PostgreSQLの大きな特徴はライセンスが無料であることです。

その他のデータベースは有料で、かつ複雑なライセンス形態によりライセンス数の管理を厳密に行う必要があります。それゆえに、意図せずにライセンス違反していたということもありえます。

PostgreSQLはライセンスが無料なので、システムの初期導入コストの削減や気軽に開発環境を構築できるのが大きなメリットです。


デメリット

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PostgreSQLにももちろんデメリットはあります。PostgreSQLは公式のサポートがありません。そのため、技術的にわからないところがある場合は自分で調べる力が必要になります。

PostgreSQLでやりたいことや問題が発生した場合、ピンポイントの資料があまりなく試行錯誤しやすいです。

あと、PostgreSQLは人気が高まっているとは言っても一般人への認知度はそれほど高くありませんPostgreSQLはまだライバルが少ないので、他人と差別化するには狙い目だと思います。


まとめ

今日の記事では、PostgreSQLについて初心者でもある程度理解できるように徹底解説しました。

PostgreSQLは無料で使えて、商用データベースと機能面で劣らないデータベースソフトです。

今日の記事を参考に、PostgreSQLに興味を持ってくだされば幸いです。

今日の記事はこれで終了です。

【参考サイト】

products.sint.co.jp

codezine.jp

postgresweb.com