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【毎週日曜投稿】本の要約・考察第8回 ~『FACT FULNESS』~


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おはようございます!Shotaです。

今日は日曜日ということで、有名書籍の解説を始めていきます。今日紹介する本は世界で100万部の売上を記録した大ベストセラー『FACT FULNESS』です。

この書籍は書籍要約サービスfilerで星5個中の4.7を獲得している非常に評価が高い一冊です。

この本を一言で言えば、「真実を見る眼を養うために必要なことが書かれている重要な一冊」です。

 

[ハンス・ロスリング, オーラ・ロスリング, アンナ・ロスリング・ロンランド, 上杉 周作, 関 美和]のFACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

 

世界で今起きている出来事や世界の今の状況をデータをもとに詳しく書かれているのはもちろんですが、「真実や事実を見極める」ために必要なマインドセットも同時に記載されていることが本書の魅力です。

本書では、多くの人間が真実を洞察することができないことを最初に簡単なクイズの回答結果を基に指摘し、その原因となっているバイアスが10個も紹介されています。

 では、さっそく本題に入っていきましょうか!

 

【目次】

 

ネガティブ本能――「世界はどんどん悪くなっている」という思い込み

  

 私たち人間は誰しも、物事のポジティブな面よりもネガティブな面に注目しやすい傾向があります。これがネガティブ本能です。(「ネガティビティ・バイアス」とも言われる)そしてネガティブ本能もまた、世界についての「とんでもない勘違い」を生み出しています。

その勘違いは、「世界がどんどん悪くなっている」という勘違いです。

私はネガティブ本能が人間が事実を正確に把握できない主な要因であると考えています。人間はこのネガティブ本能からなかなか抜け出すことができません。以下の3つがネガティブ本能を刺激しているからです。

 

⚫あやふやな過去の記憶

⚫メディアによる偏った報道

⚫状況が悪いときに、「以前よりは良くなりつつある」と言いづらい空気

 

具体的な対策 

どうすればネガティブ本能から抜け出せることができるのでしょうか?それは、「悪いニュースや噂話のほうが拡散されやすい」という真実に気づくことです。

殆どの良いニュースは世間に報道されません。報道されるニュースはたいてい悪いニュースです。その悪いニュースが、人間のネガティブ本能を大いに刺激していることに間違いありません。そのネガティブなニュースによって、私たちは世界に対して暗いイメージを持つようになり暗い気持ちになっていきます。そして、「なんか物騒な世の中になってきたねえ」などと根拠のないことを言うのです。

問題はそれだけではありません。人間が過去を美化したがる本能もまた、ネガティブ本能を喚起させる要因になっています。歴史を美化すれば美化するほど、私たちや次世代の人々が真実にたどり着けなくなってしまいます。

悲惨な過去について学ぶことは、真実を知るためには必要不可欠なことです。過去をきちんと学べば、昔に比べて今がどれだけ恵まれているかに気づくことができます。これは「今の状態は悪くなっている」というネガティブ本能から抜け出すうえでは重要なことなので、この記事を読んでいる人には実践してほしいです。

 

悲惨な過去について学ぶことができる動画作品をここで共有しますので、よければ後で確認して下さい。

www.amazon.co.jp

 

 

パターン化本能――「一つの例が全てに当てはまる」という思い込み

 

  私たち人間はいつも、何も考えずに物事をすべてパターン化してそれをすべてに当てはめてしまいがちです。(本書ではこれを「パターン化本能」という言葉で表現)しかもそれを無意識にやってしまいます。人が生きていく上でパターン化は欠かせません。それが思考の構造を作るからです。パターン化できないと人間は自分の世界を言葉で表現することができなくなっていきます。

ところが、このパターン化本能の影響で、私たちは実際には異なるものや出来事をまったく同じグループにひとまとめにできると思い込んでしまいます。しかも、何より残念なことはほんの小数の例や一つだけの例外を根拠にグループ全体の特徴を推定して決めつけることです。このパターン化はメディアの十八番です。メディアによるパターン化が手っ取り早い情報伝達の手段になっていて、それが誤解を生んでいるのです。

 

具体的な対策

パターン化本能をコントロールするためには、一体どうすればいいのでしょうか?それは分類を疑うことです。

これだけ言っても「え??何のことでしょうか??」と思う人が結構いると思いますので、具体的なアクションプランをざっくり示しておきます。

 

  •  同じグループの中にある違いを探す――グループが大規模である場合は特に、より小さく正確な分類に分ける
  • 違うグループの間の共通点を探す ――違うグループの中に共通点があればそれ自体が正しいかどうかを見極めよう
  • 違うグループの間の違いを探す――一つのグループ(たとえば、難関大学に通っている学生の生活や一日のスケジュール)に言えることが、別のグループ(難関大学以外の大学に通っている人、社会人)にも当てはまることだと考えてはいけない
  • 過半数」に気をつける ――「半分より多い」、それが「過半数」の言葉の意味だ。大事なのは正確な数値を理解すること
  • 強烈なイメージに気をつける――強烈なイメージは例外そのものにつながっていることがある
  • 自分以外はアホ、と決めつけない――変だと思うなら、まずは好奇心を持ち、謙虚になることが大事

 

まとめ

【本書を踏まえた具体的なアクションプラン】

  • 「ネガティブなニュースや噂話が拡散されやすい」という事実に気づく
  • 美化された過去には疑ってかかる
  • 私たちはあらゆる物事をパターン化して認識する傾向が強い。そのパターン化は間違いや誤解を生む原因になることを認識しておく
  • 過半数」「強烈なイメージ」という言葉がキーワード。この言葉を耳にしたらまずは疑ってみよう

 

 

本ブログでは、こんな感じで毎週日曜日に有名な自己啓発本・ビジネス書を要約・考察するブログを書いていきます。それ以外の日はPythonにまつわる情報や基本的な知識、Pythonの操作方法やニュースをたくさん紹介していきます。

 

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 明日は「クラス」について解説していきます。Pythonのクラスは難易度が高いので、この部分は丁寧に解説していきます。

 

なお、明日から投稿スケジュールを以下のように変えます。

 

月曜~土曜(主にPythonに関する情報):毎日7:30投稿

日曜(有名書籍の解説):毎日10:00投稿

 

長くはなりましたが....今日も最後まで読んでくださりありがとうございました!

【参考図書】

FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣 | ハンス・ロスリング, オーラ・ロスリング, アンナ・ロスリング・ロンランド, 上杉 周作, 関 美和 | ビジネス・経済 | Kindleストア | Amazon