botの意味・活用事例を徹底解説
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近年、人工知能の技術が発展を遂げ、一般企業にもこのような技術が広く取り入れられるようになってきました。中でも、「bot」というプログラムを導入することで、簡易的な業務を自動化することに成功し、効率化を図る動きが各所で見られます。
botは検索エンジンやTwitter, オンラインゲームPUBGなど身近なところに存在しています。
そこで、今日の記事では企業に取り入れられ始めている「bot」について、意味や活用事例について解説します。
「bot」とは?
「bot」とは、インターネット上で事前に設定された処理を実行するプログラムのことを指します。
人間の代わりに作業を行う機械である「ロボット(robot)」が語源となっていて、私たちの代わりとなって業務を行ってくれるコンピュータプログラムの総称です。
このように聞くと少し難しく思えてくるかもしれません。ところが、botはすでに私たちの身近なところに多数存在しているのです。
有名なものでは、スマートフォンで音声認識を行うbotなどが挙げられます。具体例を挙げると、Androidでは「Googleアシスタント」、iPhoneであれば「Siri」が標準機能として搭載されています。
ユーザの発言や要求に応じてインターネットで検索を行ったり、端末内の特定の機能を利用したりすることができます。簡単な会話であれば受け答えを行うなど、ユーザーの発言に合わせて動作します。例えば、「〇〇を検索して」というユーザーの発言を認識して検索エンジンをたどり、目的のページを表示させます。
しかし、botそのものはただのプログラムに過ぎないので事前に決められている処理を実行するだけです。
「チャットボット」とは?
チャットボットとは、テキストや音声を用いて自動的に会話を行うプログラムです。
「Bot」よりもさらに「会話」に焦点が当てられており、ユーザーとのやり取りを主として目的として利用されます。ユーザからの質問に対しパターンを認識して返答することができ、多くのチャットボットは事前に回答をプログラムしておく仕組みが使われています。
AI(人工知能)はシステム自身が考え、パターンを組み立てることで非常に柔軟な会話を実現できます。しかし、前述で記した通りチャットボットの場合はあくまで事前に用意したプログラムにしたがって動きます。
チャットボットの活用例
本章では、実際に企業で用いられているチャットボットの事例を紹介していきます。以下に挙げる事例は、どれも「LINE」のチャットボットを活用しています。
ソニーサポート
ソニーマーケティング株式会社では、製品に関するお問合せにはLINEで対応しています。ユーザはトーク画面に表示された案内に従って、お問い合わせ内容を入力していき、最終的にはオペレーターに繋がるようになっています。
オペレーターは問い合わせ内容を予め、ある程度把握したままで対応ができるため、明確な対応ができます。
入力されたお問い合わせ内容をチャットボットによって明確にし、対応できるオペレーターに素早く引き合わせることで対応効率を高められます。
ドミノ・ピザ
ドミノ・ピザではLINEからピザを注文できるサービスを提供しています。最初に名前や住所などの個人情報を入力して登録することで、トーク画面で商品の選択、支払いまでできるようになります。
それだけではなく、注文後は「ピザトラッカー」というサービスで、ピザの調理状況や配達状況までをイラストやミニゲームで確認できます。
ピザの配達と言えば今までは電話が主流でしたが、電話をかけるという行為自体を負担と考える人も多いです。
このような人が手軽に注文できる仕組みは、企業としても顧客を逃さないという大きなメリットにつながっています。
企業がチャットボットを活用するメリット
ユーザと企業の新しい接点として注目され、今もなお各所で導入されている「チャットボット」ですが、ここからは具体的なメリットについて見ていきます。
プログラムだからこそ行える利点があり、各企業はそれを日々の業務に組み込み、活用しています。
企業がチャットボットを活用するメリットは主に以下のようなことが挙げられます。
- 多様なデータを取得できる
- 業務効率化
- ユーザーの負担を軽減
それぞれ順番に解説していきます。
多様なデータを取得できる
チャットボットはユーザの放った言葉に応じて返事をし、会話をすることができます。その会話の中でかわされたユーザの言葉を集めることができます。
ユーザが持っている要望や、現在の流行やニーズをいち早く読み解くことができます。
この収集したデータを活用し、マーケティングやサービスの改善につなげることができます。
業務効率化
チャットボットを導入することで人間が行っていた作業を任せることができ、より業務の効率化を図ることができます。ユーザから送られてくる一般的な質問やよくある質問をチャットボットに対応させることで、作業の効率化を図ることができます。
ユーザーの負担を軽減
情報量が多いサイトは、それだけでユーザが欲しい情報にたどり着くまでに離脱してしまう可能性があります。丁寧に事細かく情報を掲載したとしても、それをユーザが自分で探し、調べるのは非常に大きな負担になります。
せっかく良いサービスを提供できるにもかかわらず、情報にたどり着けないことでユーザが去ってしまいます。目的の情報までたどり着く負担を軽減することが、サービスの運営では重要になっていきます。
「bot」とは?――まとめ
私たちの身近な生活に、「bot」は活用されています。
人工知能に比べてその自由度や成長性は少ないかもしれませんが、それでもプログラムを活用することで様々なメリットを得ることができます。ユーザからの質問に回答したり、購入したりするまでの流れを簡略化するなど、本来人間が手間をかけて対応していた作業を任せることで圧倒的な時短に繋がります。
botは今後もサービスの向上や業務の効率化のために、今後もますます使われていくことになるでしょう。
今日の記事はこれで終了です。
【参考サイト】