【毎週日曜更新】本の要約・考察第44回~『エフォートレス思考』~
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おはようございます。Shotaです。
今日は日曜日なので、本の要約記事を書いていきます。
今回紹介する書籍は、『エフォートレス思考』です。
はじめに
「最近大変だ」
「いつも疲れていてしんどい」
「自分なりに頑張っているのになかなか結果が出ない」
「どうしてもやるべきことが多すぎて終わらない」
このように悩んでいる人はそう少なくないでしょう。
私たちは生活していく中で様々なプレッシャーやストレスを抱えながら生活しています。本書では、そのプレッシャーやストレスを減らすための具体的なアクションプランが書かれています。
頑張りが成果につながるのは事実です。しかし、それには限界がどうしてもあります。あるポイントを超えると、いくら時間やエネルギーを投下しても、それ以上の成果は得られません。
限界を超えて頑張るのではなく、やり方を変えてみてはどうでしょうか?
本書の著者は『エッセンシャル思考』の著者で、その本に書かれていることを実生活で活かしていましたが、それでも問題に直面します。
それは、いちばん大事なことが多すぎる場合はどう手を付ければいいのか、ということです。
いちばん大事なことを優先すれば、大事なことを達成できるだけではなく他のことをやる余裕が生まれます。しかし、その大事なことが私たちの手に負えない場合はどうすればいいのでしょうか?
ここが本書のテーマになります。
結論、大事なことだけをやろうとしても、それでも多すぎるなら諦めるかやり方を変えるしかありません。
エッセンシャル思考は「何を」やるかを教える技術です。一方で、本書で紹介される「エフォートレス思考」は「どのように」やるかを教える技術です。
問題は、どんなにやる気があっても私たちのリソースは限られていることです。本当に大事なことで成果を出したいと考えるなら、働き方と生き方を根本的に見直す必要があります。
エフォートレス思考は、頑張らないのに成果を出すために必要な技術です。
エフォートレスな思考を身につける方法
それでは、エフォートレス思考を身につけるためにはどうすればいいのでしょうか?
本記事で全部解説するのは難しいので、特に個人的に重要だと感じた部分を4点に絞って解説します。
- ゴールを明確にする
- 手順を限界まで減らす
- 下限だけではなく上限も決める
- 一生モノの知識をみにつける
それぞれ順番に解説していきます。
ゴールを明確にする
1つ目の方法は、ゴールを明確にすることです。
ゴールがあいまいだと、自分がやっている物事をやり遂げるのがますます難しくなります。ゴールが明確ではないと、いつまでも延々と作業を繰り返すか、あるいは途中で諦めるしかありません。
物事を確実に終わらせたいなら、明確なゴールが必要不可欠です。
まずは、今自分が取り組んでいる物事のゴール―「なぜ、それをやるのか?」を明確にしましょう。ゴールを明確にすれば、物事を効率的に終わらせることに繋がります。
手順を限界まで減らす
2つ目の方法は、手順を限界まで減らすことです。
「この物事を完成させるために、最低限必要な手順はなんだろう?」
今取り組んでいる仕事の手順をシンプルにするために、それを完成させるための手順を最低限にしましょう。言い換えれば、最低限で物事を完成させる方法を考えてください。
必要最低限の手順にすることは、「手を抜く」こととは全く別物です。不要なステップを極力なくして、重要な作業に注力しましょう。
「終わらせる」ための最短ルートを考えることが大事です。
ちなみに、私の場合はこのようなルールを考えています。
「Xをやる場合は、Yのこともやる必要はない」
例えば、ある本の要約記事を書き上げるとします。その際、要約する本と似たような本や趣旨が異なる本を読む必要はありません。私がやるべきことはあくまで「本を要約すること」なので、違いや共通点を探ることではないのです。
必要以上の努力が、重要な成果につながることはほとんどありません。頑張りすぎて挫折するよりも、最低限やるべきことを終わらせましょう。
下限だけではなく上限も決める
3つ目の方法は、下限だけではなく上限も決めることです。無理のないように、計画的に進められる範囲内で下限だけではなく、上限も決めておきましょう。
例えば、本書に書かれている元トライアスロン選手は仕事でもプライベートでも優れたパフォーマンスを維持できるように「午後5時25分にはオフィスを出る」というルールを設けています。要は、「この時刻が過ぎたら仕事をやらない」という上限を決めているのですね。
人生の多くのことは、自分ではコントロールできません。これは2年前の2020年に世界的に大流行した新型コロナウイルスの実例から考えてそう言えるでしょう。突然、空前絶後の物事が起こることは十分にありえます。
そのような、いつ予定が狂うかわからない状況でどうすれば安定したペースを保てるのでしょうか?
そのためには、「上限と下限を両方決めること」が重要になります。「最低限ここまでやって、それ以上はやらない」というシンプルなルールを設定し、必ずこの範囲までに収めましょう。
これを踏まえて、私の場合は普段の開発では「最低2時間最高10時間, 20時以降はプログラムを書かない」というルールを設け、上限と下限を設定することにしました。
エフォートレスに行動するために、上限と下限を予め決めておきましょう。
一生モノの知識をみにつける
最後に紹介する方法は、一生モノの知識―何度も繰り返し使える知識をみにつけることです。
ますます加速していく私たちの生活の中で、私たちは手軽な解決策を求めがちです。手軽な解決策はとりあえず目の前の問題を解決するためには役立つかもしれません。しかし、原理原則を勉強すれば色んな問題に何度でも応用できます。原理原則は普遍的で永続的です。
例えば、意識決定の仕組みを理解した人は事前に正しくエネルギーを投資することでいつでもどこでもエフォートレス思考を身につけることができます。
一生モノの知識をみにつけるにはどうすればいいのでしょうか?
それは簡単で、本を読むことです。一日の会社員と同じ時給で恐ろしく賢い人々の知識や知恵に簡単にアクセスできます。しかし、このチャンスを利用している人は少ないです。
読書から最大限の成果を得るためには、自分の読んだ本から学んだことを自分の言葉で表現しましょう。要約することで、情報を理解しやすく、自分の知識に繋がります。
一生モノの知識をみにつけて、エフォートレス思考を体現するために積極的に読書をしましょう。
まとめ
今回の記事では、『エフォートレス思考』を要約しました。
今回の記事の要点はざっくり以下の通りです。
- エッセンシャル思考は「何を」やるかを教える技術。一方で、本書で紹介されるエフォートレス思考は「どのように」やるかを教える技術
- ゴールを明確にする
- 手順を限界まで減らす
- 下限だけではなく上限も決める
- 一生モノの知識をみにつける
長くなりましたが、今回の記事はこれで終了です。