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本の要約・考察第35回 ~『WORK SHIFT』~【毎週日曜更新】


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おはようございます。Shotaです。今日は日曜日なので、本の要約記事を書いていきます。今回取り上げる書籍は『WORK SHIFT』です。

仕事は、昔も今も私たちの人生に大きな影響を及ぼす要素の一つです。私たちは仕事を通じて友達とふれあい、心の高ぶりを感じ、創造性とイノベーション精神を最も発揮します。同時に、仕事の場ほど、苛立ち、疲労困憊し、自分が蔑ろにされている場面は他にないかもしれません。私たち一人一人にとっても、地域のコミュニティや社会にとっても、仕事は重要な要素なのです。

そのような本書のテーマは、「これからの働き方の未来」です。過去20年間の働き方や生き方の常識が多くの面で崩れ去ろうとしています。例えば、本書では、朝9時に仕事を始めて夕方5時に終了する―そのような日々が終わりを告げる日が来ることが強調されています。

将来、私たちはとても大きな時代の変化を経験するでしょう。「良い人生」を送るための条件として、これまで漠然と抱いていた常識の多くを問い直す必要があります。今回の記事で話す内容は、中には耳が痛くなる内容も含まれています。しかし、その内容から逃避した人とその内容を踏まえて次の対策を打つ人では当然、雲泥の差が生まれます。

働き方の未来を的確に予想し、精神的な幸福と経済的な豊かさを得られる働き方を見つけることは、将来の自分と大事な人達を守る上で重要です。

今回の記事では、「暗い未来」を中心にざっと解説していきます。それでは早速、本題に入りましょう。

将来やってくる暗い現実①―いつも時間に追われる未来

まず本書では、「暗い未来」の1つ目として、「いつも時間に追われる未来」を取り上げています。次官に追われるようになると、果たしてどのような影響が生じるのでしょうか?本書では以下の2つの影響が生じることが強調されています。

①一つの物事に没頭できる時間がなくなる

②「遊び」の要素が失われる

あまりに多忙な日々を送るようになると、一つの物事に没頭して取り組むのが難しくなり、じっくり観察して学習する能力が失われていきます。また、仕事の世界に気まぐれや遊びの要素が入りりこ無余地も奪われていくことが予想されます。そうなってしまうと、専門スキルを磨く時間が失われていきます。

将来の社会で活躍していくためには専門スキルは必要不可欠です。当然何らかの専門スキルを磨くためには、時間と集中が当然必要ですが、仕事に忙殺されいつも時間に追われているとそれをやる余裕が失われていきます。

問題はそれだけではありません。ますます時間に追われ、毎分毎分ごとに処理すべきタスクが残っていると遊びや創造性を発揮したり、気まぐれに行動したりする機会がどんどん失われていきます。結果だけを優先してしまい、短時間で成果を残そうと躍起になりがちです。

創造性を刺激したり、新しいアイデアを生み出したりする際には遊びが重要であることが古くから言われています。私たちは、仕事を遊びだと考えたほうが仕事を愛せます。これは否定できない事実です。これからの世界で創造性を発揮する上で最も良い方法は、仕事と遊びの境界線を曖昧にすることです。これは言い換えれば、仕事そのものを遊びにしてしまうことを指します。仕事が自分の情熱を燃やせる趣味ならば、私たちは最も充実した仕事ができます。そして、情熱を燃やせる趣味が仕事ならば、私たちは最も充実した趣味を満喫できます。

ところが、時間に余裕がなく自分のスケジュールを決めている実感がなければこれを実践するのは困難です。

時間に追われる未来を生む要因

それでは、どうして未来の仕事の世界で働く人達はますます時間に追われるのでしょうか?本書では、この要因にテクノロジーの発展を挙げています。本書では2025年で起こりうる未来が考察されていますが、本書で取り上げられている内容は現在の社会でも発生しています。

本書で取り上げられているテクノロジーの発展の具体的内容は、主に以下のようなものが挙げられています。


①情報通信技術の発展

②バーチャル空間とアバターの出現

人工知能アシスタントの普及


情報通信技術の発展

情報通信技術が発展することで、私たちはいつどこでも誰かと気軽に連絡を取れる時代になりました。たとえば、夜に自宅で過ごしているときも、休日に旅行しているときも私たちは気軽に誰かとLINEしたり電話したりできます。

バーチャル空間とアバターの出現

バーチャル空間とアバターの出現により、私たちは一日24時間・週7日「オンライン」の状態になります。それを後押しするのがバーチャル空間の活用とアバターの普及です。私たちは仕事をする際に、わざわざ職場に出向かずにリアルタイムで同僚と話せるようになります。これは言ってしまえば、直接対面で出向かずに自宅でオンラインで仕事ができる環境が整うことを暗示しています。このような状況は、新型コロナウイルスの世界的流行の影響で更に加速していくことが予想されます。最近では、日本の大学でも次第にZOOM等の遠隔会話ツールを使ったオンライン授業が行われています。今後も、オンラインで様々な業務や仕事を行う危害が増えていくことでしょう。

人工知能アシスタントの出現

テクノロジーの急速な発展を考える上で、人工知能はもはや必要不可欠です。私たちはAmazon PrimeYouTubeで動画を見る時に、人工知能アシスタントの出現で私たちの好みに合わせて動画やコンテンツを提供されるようになりつつあります。世界中で何十億もの人工知能がユーザのために情報を収集し、行動を記録してユーザの趣味嗜好にあわせたコンテンツを提供するように活動しています。今後、インターネット場の情報を主体的に読み取って、科学的な研究結果、書籍、映画など人間が生み出したすべての情報を把握できるようになるでしょう。

対処:時間に追われない未来を作る

それでは、時間に追われる生活を避けるために私たちはどうすればいいのでしょうか?本書では、主に3つの内容がフォーカスされています。

①専門スキルの習得を軸としたキャリアを形成する

まずは、専門スキルの習得を中心にしたキャリアを形成することから始まります。専門スキルを磨きたいなら、忙しい状況から脱却し、ある程度まとまった時間をスキルの習得のために費やす意志を保つ必要があります。

②自分を中心として、強固な人間関係を形成する

次に、自分主体の強固な人間関係を作りましょう。私たちがあまりにも多忙な日々を送らざるをえない原因は、あらゆることを自分一人でやろうとしているのが原因です。強力な人間関係を作れば、自分ひとりが抱え込む負担を軽減できます。自分のことを大切に思い、愛情を抱いてくれる人たちと関わりあえば、慌ただしく仕事に忙殺されずに穏やかに過ごす時間を確保できます。

③ひたすら「消費」に追われる人生から脱却し、情熱的に何かを生み出す人生にする

最後に、ひたすら「消費」に追われる人生から脱却して情熱的に何かを生み出す人生にしましょう。つまり、職業を選ぶという行動に責任を持ち、その結果を受け入れる覚悟を持つことを指します。これだけ言ってもわからないと思うでしょう。より具体的に言えば「自分で何かを作る経験を積む」ということを指します。

例えば、起業や独立をする、副業をする、プログラミングで自分のアプリを開発する、ブログで自分の意見やコンテンツを提供するというような方法が挙げられます。

まとめ:これからの社会は「オンライン」から抜け出せない

今回の記事では、『WORK SHIFT』を要約・解説しました。

最後に個人的な補足を入れて本記事を締めくくります。それは、これからの社会は「オンライン」から抜け出せないということです。これは成毛眞さんが執筆した『2040年の未来予測』でも強調されていましたが、これからの社会で間違いなく「オンライン」が必要不可欠なものになります。先程も述べましたが、新型コロナウイルスの影響で大学や企業でZOOM等のビデオ会議を使った授業や会議が盛んに行われるようになりました。新型コロナウイルスの世界的流行で外出がますます厳しくなる中、「オンライン」で仕事の会議や大学の授業を実施することはもはや私たちの生活に必要不可欠なものになりつつあります。

このような社会で生きていくために必要なことはただひとつ―それは、「オンライン」化する社会に適応することです。様々な物事がオンラインになる中で、私たちがするべきことは「オンライン」でできることをしっかり検討し、引き続き三密を避けて手洗いうがいを徹底することだと思います。

これから社会がありえないぐらいのスピードで変化し、それに伴って不安を抱えている人も少なからず存在すると思います。私もこれからの社会で取り残されないように一生懸命に勉強していきます。

今回の記事はこれで終了です。

【参考図書】