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本の要約・考察第33回 ~『ひろゆきのシン・未来予測』~【毎週日曜更新】


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ひろゆきのシン・未来予測

おはようございます。Shotaです。

今回の記事では、2ch創業者であるひろゆき氏の著作『ひろゆきのシン・未来予測』について要約・考察します。

ここ最近、「将来の不安」を感じる人が増えてきているからか、アチラコチラで今後の日本の将来を心配する声が増えています。ひろゆき氏はYouTubeの配信で視聴者の質問に答えています。そして、ひろゆき氏の配信を後から他の人が短く編集し、字幕をつけた「ひろゆき切り抜き」が量産されています。この類の動画は1ヶ月間で3億回もの再生回数を突破しています。そして、ひろゆき切り抜きの中で、特に彼自身の独自の考察による「未来予測」が視聴者の間で人気です。

本書では、ひろゆき氏の独自の観点で未来を語ることで、私たち読者に「考えるきっかけ」を提供しています。

本記事では、私たちの生活と非常に直結している「仕事」「インターネット」を中心に取り上げていきます。それでは早速、本題に入りましょう。



仕事の未来


「優秀な人材の流出」が起こる

ひろゆき氏は、未来有望な若者に「日本から出ていったほうがいい」というアドバイスをしています。それに対する相手の反応は大きく2つに分かれます。

  • 前向きな反応:「英語とプログラミングのスキルを生かしたいのですが、どの国がいいですか?

  • 後ろ向きな反応:「いや、英語も話せないし、海外で働くなんて無理です


本書では、日本の「仕事」の未来を考える上でこのような二極化が予想されることを強調してあります。言い換えれば、海外で働くスキルを持ったごく一部の優秀な若者と、日本で働く以外の選択肢がない大多数の若者に分かれていくのです。

優秀な若者が外国へ流出していくのは、彼らが力を発揮できる環境を日本企業が用意できていないからです。というのも、中年男性を中心に回っている職場では「若者の言うことは信用できない」と胡散臭がる傾向にあるからです。

そもそも、これまで見たことがない新しいものは胡散臭くて当然ですし、だからこそ魅力的だと感じられます。新しいビジネスの芽を、「よくわからない怪しいもの」だとして次々と潰していくのが日本です。これでは、優秀な若者が嫌気が差して「国外逃亡」を検討し始めるのは当然です。

優秀な若者がそのまま海外へ流出していきますので、日本企業はこれからさらに人材の確保に苦労する可能性があります。


将来性のある職種

社会がどんどん不安定になっていく中で、大学生や若手の社会人は漠然とした不安に襲われていくことになるでしょう。そこで、本書で書かれてある将来性のある職種を紹介していきます。


それぞれ順番に解説していきます。


農業のような第一次産業

農業のような第一次産業は「すでに終わった業界」というように解釈されている業界ですが、人間が生きていく以上絶対になくなることはありませんのでこれからも有望でしょう。

どうして「第一次産業はオワコン」と捉える人が多いのでしょうか?それは、「困っている人」に焦点を当てて報道しているテレビ番組の影響です。

しかし、第一次産業は小さな力で新しい成功を収めやすいです。成功事例はたくさんありますが、情報として流れてこないのが現状です。多くが個人事業主で発信の場がないし、そもそも「自分は儲かっている」などどあえて言って余計なやっかみを受けたくないからです。


観光業

これは意外に思われるかもしれません。どうして本書で「観光業は将来性がある」という主張がなされているのでしょうか?

理由は、日本が貧乏になれば相対的に外国人がお金持ちになって「物価の安い」日本でお金を落としてくれるからです。

しかし、現状では今はまだコロナの影響が多く、観光業はどこもかなり苦労しています。それでもなお、本書では「観光業には将来性がある」と強調されています。日本には外国人が訪れたくなるスポットがたくさんあるからです。

例えば、京都の金閣や町並みは京都にしかないので、「写真ではなく本物を見たい」という人は世界中にたくさんいます。そのような人たちが京都を訪れ、高級旅館に泊まり、高いレストランで食事をしてお土産をどんどん買ってくれる日は遠くないでしょう。

日本は歴史的価値が十分にある観光地の宝庫です。そのような観光地の周辺は、今後再び活気を取り戻してくれるでしょう。


プログラマー

とは言っても、大学を卒業していきなり農業を始めるのは厳しいし、観光業もしばらくは厳しい状態が続きそうです。そこで、本書では現在の大学生にアドバイスとしてIT系の企業に就職することが強く推奨されています。日本人の給料はどんどん下がりますので、外国に行けば同じ仕事をしてもより高い給料が貰えます。言い換えれば、日本以外の国に行っても稼げるスキルを身に付けておけば有利だということになります。

高い収入を得るためには、できれば在学中にプログラミングスキルを習得しておくことを強く推奨します。私は現在在学中に個人事業を立てるため、Pythonを中心にWebプログラミングを7ヶ月以上も継続しております。

私の場合、

「アプリを作れるスキルがあれば、生活に困窮することはないな」

そのような安易な動機で、プログラミングを勉強し始めました。

プログラミングと聞くと、なにかすごく難しいのではないか...と感じる人も少なくないと思います。しかし、中学校の数学が理解できる学力があれば十分です。

プログラミングで重要なことは、優れたものをまねすることと、わからないことは質問することです。独学で頑張ろうとすると、大事なこととどうでもいいことの区別がつきにくいです。詳しい人に話を聞くことで、「ああ、ここはこだわらずにスルーすればいいんだな」ということが理解できるのです。


インターネットの未来


ネットの「治安悪化」が止まらない

イギリスの経済誌エコノミスト』が、国や地域の平和度を数値化して発表している「世界平和度指数」があります。これによると、日本は毎年上位にランクインしており、2020年は163の国と地域のうち9位となっています。実際、海外からの旅行客にも、日本は治安の良い国であると高く評価を受けています。

このような日本の「安心・安全」を作り出しているのは、人々のモラルです。日本人は総じてモラルが高いようです。これは、大多数の国民が経済的に安定している状態だから可能なわけで、「一億総中流」が言われた格差の少ない時代には特に、人々は他人を気遣う余裕がありモラルを守りやすかったと思われます。

ところが、今後日本人がどんどん貧しくなってくるので、モラル意識を持ち続けることは難しくなっていきます。まずは、匿名性の高いネット上で「治安悪化」が発生するでしょう。

ネット上での「治安悪化」には、具体的な事例として次のようなものが挙げられます。

  • 誹謗中傷

  • ネット炎上


実際に芸能人など、自分とは縁のない人に対して誹謗中傷をする書き込みが後を絶たず、それによって被害を受けた人が自殺に追い込まれるケースが増えています。それと同時に、ネット上で少数の意見が可視化されることで発生する「炎上」も問題として取り上げられています。

言い換えれば、ほんの少数だったネガティブな意見を拾い上げて「炎上」と記事化することで、その記事そのものが問題となり炎上にまで発展したのです。「匿名の誹謗中傷」と「炎上の既成事実化」にどう対応するか、それが今後のインターネットの未来を検討する上で重要な視点になります。


まとめ:まずはProgateで無料プログラミングを体験しろ

今回の記事では、ひろゆき氏の著書『ひろゆきのシン・未来予測』を要約・考察しました。

最後に個人的な補足を付け加えて記事を締めくくりたいと思います。それは、Progateにアクセスして無料でプログラミングをすることです。

prog-8.com

まずはこちらのサイトにある簡単なプログラミング問題に挑戦して、「プログラムを書く」という経験を肌身で体感してください。そうすることで、自分の視野を広められると思います。

長くなりましたが、今回の記事はこれで終了です。

【参考図書】