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【毎週日曜更新】本の要約・考察第28回~『NINE LIES ABOUT WORK 仕事に関する9つの嘘』~


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おはようございます。Shotaです。

今日は日曜日なので、本の要約・考察記事を書いていきます。

今日紹介する本は『NINE LIES ABOUT WORK 仕事に関する9つの嘘』です。

本書は、職場で「本当のこと」として定着している考えや慣行の多くが働く人々を助けるどころか激しくいらいらさせ、疎んじられていることを問題提起として書かれています。

上司は部下の仕事ぶりを正しく評価できると考えられているのに、どうして現実のチームには完璧な客観性を備えたマネージャーはいないのでしょうか?最高のリーダーは特定の属性を兼ね備えていて、誰もがそれを身に着けて度量するべきだとされているのに、現実ではどうしてそのような属性をすべて持ち合わせたリーダーに会えないのでしょうか?

本書はこのような仕事で「本当」とされている内容や慣行の実態を暴き、それについての対処法や具体的なアクションプランを適切に示してくれる画期的な書籍です。

今日の記事では、管理人が本書を読んで特に重要だと感じたポイントを2点に絞って徹底解説していきます。全部を紹介することはできないので、詳細を知りたい人は実際に書店へ行ってこの本を買って読んでください。

それでは早速、本題に入りましょう!



嘘その1:最高の人材は「オールラウンダー」である


「強み」を発揮するとは?

私たち人間は、誰かが才能を発揮するのを見ると喜びを感じるようにできています。しかし、この感情はうまくできた行為があなたに与えてくれるものから生じるのです。


やりたくないと上手にならない

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強みを正しく定義すると、「得意なこと」ではありません。

あなたにも、知性や責任感、規律正しい練習を通してとても上手にできるが、退屈だったり、なんとなくそそらなかったりする活動がありますよね。

「得意なこと」は強みではなく、能力に過ぎません。これに対し、強みとは「強さを与えてくれる活動」のことを指します。このようなタイプの活動の前は楽しみで仕方なく、時間を忘れてその活動に没頭したり、活動が終わったら充実感と満足感があったりします。

何らかの活動を強みにするには、事前の期待感、没入感、事後の充実感の相乗効果です。


「この作業を何度でもやりたい」

「もう一回この作業をやってみたい」


このような欲求も先程あげた3つの感覚の相乗効果です。

強みは能力というよりも欲求に近く、その活動を練習し続けたいという切望を煽って最終的に卓越したパフォーマンスに必要なスキル向上をもたらすのはこの欲求なのです。

人は原則として、うまくできないことを心から楽しむようにはできていないのです。


仕事に喜びは必要

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私たち人間はひとりひとり違うから喜びを感じる活動も当然人それぞれですが、この気持ちがどういうものかは誰でも知っています。

そして、仕事にそのような喜びの要素が含まれるとき、つまり自分の仕事に愛を感じる時に人は素晴らしい仕事をするのです。

しかし、残念ながらこのようなことはビジネスの世界では軽視されがちです。理由はおそらく、ビジネスでは厳密性や客観性が優先されるので、仕事における主観的な喜びを求めるという考え方は軟弱だからと思われるからでしょう。


人は自分の仕事で「強みを発揮する機会」を毎日感じたい

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しかし、本書のデータは嘘を付きません。

高い業績を出しているチームの生産性を予測する上でとびきり強力な判断材料は、チームメンバーひとりひとりの「仕事で『強みを発揮する機会』が毎日ある」という感覚です。

そして、この感覚から「毎日」という言葉を取り除くだけでこの項目は有効性を失ってしまい、「強くそう思う」メンバーの数とチームの業績との相関関係は消えてしまいます。言い換えれば、自分の強みが仕事に役立っているという「日常的な感覚」こそが、高い業績を出す必須の条件なのです。

まとめると、仕事と強みが常に一致していることこそが、仕事において高い業績を出すチームの必須条件になります。


「凹んだ能力を伸ばす」ことの問題点

前のセクションで、仕事において自分の強みを発揮する機会が必要だということが強調されていましたが、実際の仕事の現場ではこのようなことができていないのが現状です。

しかし、次のような反論があるかもしれません。


「部下がかけている能力や資質に気づいて、それを補い、オールラウンダーにより近づけるように手助けをするのが優れたチームリーダーの務めじゃないのか?」

「オールラウンダーに近づくことはメリットしかないのでは?」

「実際、足りない能力を伸ばすことが成長じゃないの?」


しかし、著者はこの反論に対してさらに反論し、このような考え方を否定しています。卓越性には特異性があることが、これまでに行われたあらゆる職業や取り組みの高業績に関する研究で証明されています。

著者はさらに自分の意見を強調し、何でもそれなりにこなしてしまうオールラウンダーの存在そのものを否定しています。著者は、現実世界におけるハイパフォーマーは個性的で際立っていて、自分のユニークなところを理解し、それを賢く伸ばしてきたからこそ優秀であると主張しています。


最速・最大の成長には「尖り」が必要

前のセクションでも述べましたが、現実世界における卓越性には、職業に関係なく特異性が見られます。

現実世界では私たち一人ひとりが不完全ながらも授かった特性やスキルの独自の掛け算を活用して、最大の成果を得ようと努力しています。これを最も上手にできる人が最も仕事の貢献度が高いです。

最高の人材はオールラウンダーではなく、特定の分野に尖っているプロフェッショナルです。その尖りを利用して会社や仕事に最大の貢献をし、最速の成長を遂げ、最終的に最大の喜びを見出すのです。


嘘その2:「ワーク・ライフ・バランス」が何より大切だ


労働の本質は「取引」

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私たちは仕事がストレスの要因になるので、エネルギーを吸い取る苦役になるから気をつけないと体力消耗や空虚感、うつ、燃え尽き症候群を招きかねないことは経験上分かっています。

仕事は取引です。自分の時間と才能を売って、その見返りとしてお金を手に入れることができます。仕事は私たちの仕事から気をそらすことがあります。なにか重要なことを片付けなくてはならないとき、日々の決まりきった仕事から抜け出す必要性を感じて、会社の保育所に出かけ仕事の雑音とストレスから逃れながら別の仕事に集中します。

そして、仕事は私たちに極めて有害な悪影響を及ぼす恐れがあるので、デスクで息絶えるような自体を避けるための賢明な予防策は生活でバランスを取ることだと考えられているのです。辛い仕事を耐え抜き、生活を満喫する。このように、仕事にまつわる問題の解決策はワーク・ライフ・バランスを図ることだと世間では考えられているのです。


「仕事が悪」で「私生活が善」という謎のコンセンサス

もちろん、物事はそう単純ではありません。実際には仕事で満足を味わっている人もいるし、ストレスに満ちた生活を送っている人もいるでしょう。仕事には、本質的に困難だったり退屈だったりするものもあります。またどのような人の生活や仕事も、完全に喜びだけで成立するのはありえないし、完全に自分だけでコントロールできるものではありません。

それにもかかわらず、仕事の世界では「仕事は悪」で「生活は善」だから、ワーク・ライフ・バランスが何より大事だという前提がまかり通っています。


「一般論」は現実と異なる

人が仕事についてこのように感じるだろうという理論的モデルは、現実世界で特定の人が実際に感じていることと一致しません。

言い換えれば、ワーク・ライフ・バランスの考えに則って「仕事で疲れた自分を生活で回復させる」という考えは特定の人には当てはまらないということになります。「特定の人」とは一体何かというと、それは「自分の仕事に愛を感じている人」あるいは「自分の仕事が好きな人」です。

確かに、今の自分の仕事を愛することができればどれだけ幸せでしょうか。自分の仕事を愛することさえできればどんなにいいでしょうか?このような話は、このご時世には贅沢な話に聞こえてくるかもしれません。愛することを仕事にできた幸運な人はいいけど、それ以外の私達にとっては仕事は義務に近く、愛はおまけ、それもめったにないおまけでしかありません。

そう考えている人が大半でしょう。


今の仕事に「愛」を見つける

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しかし、もう少し考えてみましょう。これから愛についてじっくり考えます。仕事の辛い現実から逃げるのではなく、信頼性のあるデータの必要性やデータに関する発見を無視するためでもなく、その両方について深く考えるために。

そしてそれを通して、ワーク・ライフ・バランスを目指すよりも、自分の仕事に愛を見つけることが何より大事だという真実を共有したいです。


愛せるところが20%あればいい

私たちの仕事の中には、私たち自身を驚かせ喜ばせるようなすごいことができることや私達自身を輝かせるようなことが必ずあります。私たちの理想の状態を引き出せるのは私たちだけです。私たちの仕事に愛を持ち込めるのも、私たちだけなのです。

まずは自分のやっている仕事を愛することから始めましょう。もちろん、全部を愛する必要はありません。20%だけでも「愛せる部分」を見つけ出すことができれば幸いです。そうすることで、仕事で心身をすり減らす可能性は下がるでしょう。


仕事は自分で作るもの

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本記事を読んでいるあなたの知り合いで一番成功している人のことを連想してみてください。金銭的にではなく、チームや組織への貢献という点で成功していて、信じられないほど生産的で創造的で強靭で、仕事と一体化しているように思える人です。

本記事を読んでいるあなたはおそらく、その人はたまたま運に恵まれたと感じているはずです。しかし、「あの人はどうやって自分の仕事を好きになったんだろう?」というように疑問を感じることができれば、重要なことに気づきやすいです。その人はそういう仕事を見つけたわけではありません。自分でその仕事を作ったのです。

最初は普通の仕事について、普通の職務記述書に定められた業務をこなしていたけど、自分の愛に真剣に向き合って少しずつ長時間をかけて、一番愛することが大半を占めるように仕事を作り変えていったのです。


まとめ

今回の記事は『NINE LIES ABOUT WORK 仕事に関する9つの嘘』について徹底解説しました。

本書は、世間で溢れている仕事に関するあらゆる「常識」の実態を暴き、それに対する改善策や具体的なアクションプランを徹底解説してくれる画期的な書籍です。私も実際に本書を購読して、改めて自分の仕事に対する価値観を見直そうと強く感じました。

そして、自分のやっている仕事(プログラマー)を心の底から深く愛せるような環境を整える必要があることを学びました。

今回の記事で話した内容は次の通りです。



長くなりましたが、今日の記事はこれで終了です。

【参考図書】