Go言語の将来性を考える
スポンサードリンク
おはようございます。Shotaです。
近年、「Go言語というプログラミング言語を見かけるようになった」と感じている人も多いのではないでしょうか?Go言語は、2012年にリリースされた比較的新しいプログラミング言語です。他の言語とは違う特徴があることから、需要の高い言語です。
今日の記事では、Go言語の特徴とメリット・デメリット、他の言語と比較しながら初裏性について検討してみました。
Go言語に興味のある人は是非参考にしてください。
それでは早速、本題に入りましょう。
Go言語とは
Go言語とは、Googleが開発したオープンソースのプログラミング言語です。
Google社内でのソフトウェア開発の生産性や拡張性を上げるために開発されました。
Go言語の特徴
本章では、Go言語の主な特徴(メリット・デメリット)について解説します。
メリット
Go言語を使うメリットには以下の6つの特徴があります。
- 実行速度が速い
- 並行処理に強い
- クロスプラットフォームに向いている
- 拡張性が高い
- 消費リソースが少ない
- 誰が書いたコードでも読みやすい
それぞれ順番に解説していきます。
実行速度が速い
Go言語の1つ目の特徴として、各種OSに対応していて、かつコンパイル言語なのでPythonなどのスクリプト言語に比べ実行速度が圧倒的に速いのが挙げられます。
Go言語はコードの種類が極端に制限されていますが、それも内部での処理を簡易化し、並行処理を簡単にするためです。
また、goroutine、channelというような機能もあります。これらの機能があることで数千個のコードを実行しても、メモリを圧迫することがないので、機能が返って重くなってしまうこともありません。
並行処理に強い
2つ目の特徴は、Go言語には並行処理や並列処理が言語レベルとして備わっているという特徴です。
並行処理とは、CPUで複数の仕事を同時に行うという機能です。
インターネットを調べながら、パワーポイントで資料を作ったり音楽を再生したりできるのは、、OSに並行機能があるからです。並行処理が強ければ強いほど、様々な動作を一度に行うことができます。
クロスプラットフォームに対応している
Go言語の3つの特徴として、クロスプラットフォームに対応していることが挙げられます。クロスプラットフォームとは、iOS, Android, Windowsなど複数の動作環境で作動するプログラムのことです。
そのため、開発しているOSとは異なる環境向けに実行可能なコードを生成することができるので、OSやソフトウェアが違うシステム上で実行できます。
拡張性が高い
Go言語の4つ目の特徴として、小さな機能を必要に応じて複数組み合わせることで高い機能性を実現していくので、拡張性に富んでいることが挙げられます。
拡張性とは、使用の変更に対するソフトウェア製品の適応のしやすさです。拡張性が高ければ高いほど、柔軟に使用の変更をすることができるので柔軟性が高いです。
消費リソースが少ない
Go言語の5つ目の特徴として、消費リソースが少ないことが挙げられます。
Javaなどの言語は、一旦コードを仮想マシンで機械語にコンパイルして実行するという二段階方式です。しかし、この方法では時間がかかる上に仮想マシンを展開するためメモリの消費量が増えてしまいます。
一方、Go言語は直接機械語へとコンパイルするので、処理速度も速く消費するリソースも少ないという特徴があります。
誰が書いたコードでも読みやすい
6つ目の特徴として、シンプルな構文で作られていることが挙げられます。
文法がシンプルなので、学習コストが低く、RubyやPythonなどの他の言語を扱える人にとっては習得が早いです。
また、書き方のルールが厳格に決まっているので自由に記述することができなく、記述に迷うことなく決められた書き方で開発を進められます。
デメリット
逆に、Go言語にもデメリットはあります。
オブジェクト指向に対応していない
Go言語には、JavaやPythonのようなオブジェクト指向の概念がありません。
これまで、オブジェクト指向のシステム開発を経験してきた人にとっては、その知識が返って邪魔をしてしまい、Go言語を使いにくいと感じることもあるでしょう。
3項演算子がない
3項演算子とは、条件が真の場合都議の場合の処理を一行で表現できる演算子のことです。上手に使えば処理を一行でまとめられる便利な文法ですが、Go言語ではサポートされていません。
例外処理がない
他の言語では、例外が発生した時に例外処理を記述します。しかし、Go言語では、「例外が発生した場合は呼び出し元が処理をする」という考え方に基づいているので、例外処理の機能を用意していません。
Go言語でできること
次に、Go言語を使ってできることを紹介します。
マイクロサービス
マイクロサービスとは、複数の独立した機能を組み合わせることで、一つの処理を実現するアーキテクチャを指します。
簡単に説明すると、複数の機能で一つの処理を実現できるのがマイクロサービスです。マイクロサービスにおいて、Go言語のシンプルな言語仕様と拡張性の高さを活かすことができます。
APIサーバ開発
APIサーバとは、リクエストに対して様々な目的に合わせて、汎用性のあるデータを返すサーバのことを指します。APIは主にWebサービスを使っているときに必要になります。
Go言語には、高速なAPIサーバを開発する機能が備わっています。
Webアプリケーション開発
HTTPクライアントとHTTPサーバを実装するために必要な機能が提供されている、net/httpパッケージを使用すれば、Webサーバを簡単に構築することができ、Webアプリケーションにも利用できます。
アプリ開発
アプリ開発の分野でもGo言語が使われています。アプリ開発と耳にするとハードルが高い気がしますが、個人でも手軽にアプリを開発することができるようになっています。
Go言語の開発では、たとえ大規模開発でもOSに負担がかかりません。
CLI(コマンドラインインターフェース)ツール作成
Go言語では、プロゲートなどの演習ページのもあるコマンドを打ち込んで操作を行うコマンドラインツールインターフェイス(CLI)を作成できます。
Go言語はマルチプラットフォームによる互換性や依存関係を心配せずにツールの操作を簡単に行うことができます。
他の言語から比較するGo言語の将来性
本章では、他の言語との比較、年収を踏まえてGo言語の将来性を考察していきます。
PythonとGoの比較
Pythonは機械学習や深層学習というような機能を実装するのに必要なライブラリが豊富です。それだけではありません。
PythonはWebフレームワークのDjangoで大規模なシステムを構築できますのでYouTubeやInstagramに採用されています。
PythonもGo言語と同様にサーバサイドの処理システムに使われています。特に、Pythonは大規模なデータ分析や大規模な処理をするシステムの開発に向いています。
あと、PythonはGo言語にはないオブジェクト指向の開発に対応しているのも大きな特徴です。
Go言語エンジニアの年収
レバテックキャリアの求人情報を見ると、Go言語エンジニアの正社員の平均年収は概ね350万~1500万円とばらつきがあります。年収に幅が広い理由は、求められる経験とスキルが異なるからです。
年収500万円未満の求人は、1~2年程度の実務経験でも応募できるものが多く、Python、Java、C言語、Rubyなどのプログラミング言語でコードを書けることが条件になっている場合があるようです。その代わり、コミュニケーション能力や学習意欲、自主性といったヒューマンスキルが重視される傾向にあります。
一方、年収500万円以上の求人では、開発分野に関係なくプロジェクトをけん引するチームリーダー、またはプロジェクトマネージャーなどの募集が増えます。実務経験に関しても、5年以上の開発経験や3年以上のマネジメント経験がないと応募できないといった求人が目立ちます。
Go言語は他のプログラミング言語の案件と比較して月額単価は10万円と高い傾向にあるものの、案件全体の月額単価は正社員求人と同様に、経験やスキルによって35万~125万円程度と差があるそうです。
まとめ
今回の記事では、Go言語の将来性について徹底解説しました。
Go言語をこれから勉強したい人に向けて、Go言語の特徴やできること、Pythonとの比較など様々な角度から解説しました。これはあくまで管理人の主観ですが、Go言語には将来性があり、これから需要が右肩上がりに増えていくと思います。
Go言語は文法がシンプルで、初学者が取り組みやすいことが大きなメリットの一つです。
今回の記事がGo言語に対する理解や興味をより一層深めるものになれば幸いです。
長くなりましたが、今日の記事はこれで終了です。
【参考サイト】