Re:ゼロから始める文系プログラマ

未経験がプログラミングを通して人生を変える

【毎週日曜投稿】本の要約・考察第3回 ~『Think smart』~


スポンサードリンク
 

おはようございます!Shotaです。今日は日曜日なので、有名書籍の要約をしていきたいと思います。今日紹介する本は10万部突破したベストセラー『Think smart』です。この本を紹介したいと思った理由は、読みやすいかつ、人間の思考の誤りや偏りを詳細に説明されているからです。

 

【目次】

 

0.作者からのメッセージ 

突然ですが、この記事を読んでいるあなたに質問です。「あなたは成功したいですか?それとも、幸せになりたいですか?」おそらく、多くの人が「成功したい」とか「幸せになりたい」というように思っているのでしょう。残念ながら、成功や幸せにつながるものはまだ見つかっておりません。しかし、何が不幸につながるかははっきりわかっています。不幸につながる物事を私たちからなくしていけば、やがてより良い結果に繋がります。

本書で強調されていることは、「間違った思い込みを避けて、賢く生き抜くための思考法」です。本書を書いたロルフ・ドベリは、心理学や行動経済学から人間の誤った思考や行動を分析して、それに対処するためのアクションプランを提示しています。これは本当に面白いので、この記事を読み終えたならぜひ書店に行って手にとって見てください。

今回の記事では、特に強調しておきたい人間の思考の誤りを2つ紹介していきたいと思います。

 

1.予定を詰め込めすぎてしまう理由

計画錯誤

 毎日「その日のうちに片付ける仕事やタスク」を脳裏で整理している人は少なくないでしょう。しかし、それを夕方までに終了させることができる人は一体どのぐらいいるのでしょうか。おそらく、予定や計画を詰め込めすぎてできずに終わったことがよくあるのではないでしょうか?

このように、これまでに立てた計画のほとんどが楽観的すぎたと分かっているのに、今日だけは例外で予想した通りに物事が運ぶと考えてしまう現象を「計画錯誤」と言います。

私たちはどうして計画を正確に立てることができないのでしょうか?その理由は2つあります。

1つ目は、現実を無視した「希望的観測」で計画を立てる傾向があるからです。2つ目は「プロジェクトだけ」に意識が向いてしまい、それ以外のことをまったく考えていないからです。今日はドライブで気分転換をしようと思っていた時にバッテリーが上がったり、仕事でプレゼンをしようと思っていた時に自分の子供が病気で寝込んで看病をしないといけなくなったりするなど、私たちの計画やプランが予想外のことで邪魔されることはよくあるのです。

 

アクションプラン――「失敗の予想と対策を計画に含める」

それならば、もっと綿密な計画を立てれば予定通りに計画が進むのでしょうか?それは違います。より細かく計画を立てると、「計画錯誤」はより一層強くなります。プロジェクトだけに意識が向き、それ以外のことを何も考えなくなるからです。では、「計画錯誤」に対処するために私たちが取るアクションプランは一体何でしょうか?

それは、「失敗の予想やそれに対する対策を計画に含めること」です。本書ではこれを「死亡前死因分析」と呼んでいます。私たちの計画やプロジェクトは予想外の物事で終了してしまうことがよくありますので、それに対する自分の対策を計画と一緒に考えておきましょう。そうすることで、「計画錯誤」を十分に防ぐことができます。

 

2.都合よく並べ立てられたものには注意したほうがいい

チェリー・ピッキング

あなたは、「チェリー・ピッキング」という言葉を聞いたことがありますか?おそらく、ほとんどの人が「聞いたことない」と答えるでしょう。チェリー・ピッキングは、自分にとって都合の悪いものは極力排除するという人間の心理を表現した言葉です。例えば、ホテルのは見栄えのいい部屋や豪華な装飾などの見栄えのいいものを盛り込んだWebサイトを作ります。その一方で、部屋の欠陥などのあまり好ましくないものは徹底的に排除します。これが「チェリー・ピッキング」の具体例なのです。

ホテルのような民間の施設や組織だけではなく、公的機関の報告書でもチェリー・ピッキングは行われております。実現できた目標は過大評価される一方で、実現できなかった目標には言及すらされません。

特に注意してほしいことは、エピソードにまつわるチェリー・ピッキングです。私たちの脳は「物語」に対して抵抗があまりなく、エピソードにはつい傾聴してしまいがちです。身近な人のことを話題にされると、ついつい熱心に聞いてしまってそれを重要化のように理解してしまいます。

 

「達成できなかった物事」に目を向けよう

このような「チェリー・ピッキング」にはどのようにして対抗すればいいのでしょうか?あなたがある組織の監査役を務めていると仮定しましょう。それは簡単です。「達成できなかった物事」や「失敗したプロジェクト」に目を向けましょう。そうすれば、ある組織の成功や達成した物事について知るよりも深くその組織を知ることができます。

ある組織や団体についてより詳しく質問する際には、成功した物事ではなく失敗に終わった出来事やプロジェクトについて目を向けることが何より重要です。

 

まとめ

【本日のまとめ】 

  • 予定を詰め込めすぎてしまうのは、今日だけ例外でうまくいくと勘違いするという「計画錯誤」が主な原因である。
  • 「計画錯誤」に対処するためには、計画が失敗に終わった時の対策を計画と一緒に考えることが必要だ。
  • 人間には都合の悪いものは極力見せたくないという心理がある。この心理を「チェリー・ピッキング」という。
  • 「チェリー・ピッキング」に対処するためには、「失敗に終わったこと」や「達成できなかったこと」について目を向ける必要がある。

 

本ブログでは、普段はPythonにまつわる情報や基本的な知識、Pythonの操作方法やニュースをたくさん紹介していきます。毎週日曜日に、普段とは趣向を変えて有名な自己啓発本・ビジネス書を要約・考察するブログを書いていきます。

この記事がいいと思った人はSNSにシェアしてくれると非常に嬉しいです!

明日から〇〇について詳しく触れていこうと思います!

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました!

 

【参考図書】

Think Smart 間違った思い込みを避けて、賢く生き抜くための思考法 | ロルフ・ドベリ, 安原 実津 | ビジネス・経済 | Kindleストア | Amazon

 

Think Smart 間違った思い込みを避けて、賢く生き抜くための思考法 | ロルフ・ドベリ, 安原実津 |本 | 通販 | Amazon

 

画像引用元:Think Smart 間違った思い込みを避けて、賢く生き抜くための思考法 | ロルフ・ドベリ, 安原 実津 | ビジネス・経済 | Kindleストア | Amazon